EMPIRE×インドZee Music提携、有料1,440万人市場のインド音楽が世界へ向かう

独立系レーベルとして世界的な存在感を放つEMPIREが、インド最大級のレコードレーベルZee Music Companyと戦略的グローバルパートナーシップを締結した。この提携は、成長著しいインドの音楽を世界に届けることを目的としている。日本のクリエイターにとっても、見過ごせない巨大市場とグローバル戦略のヒントがここにある。

目次

EMPIREとZee Musicがインド音楽の世界進出を加速する

EMPIREは、インドの大手レーベルであるZee Music Companyとの戦略的グローバルパートナーシップを結んだ。この提携は「インド音楽を世界舞台へ導く」ことを明確な目標とする。EMPIREはインド国外のストリーミングプラットフォームでZee Musicのカタログ配信を担当する。ただし、Spotifyのグローバル配信はUniversal Music Groupが手掛けることがMBWの理解である。

両社は国境を越えたクリエイティブプロジェクトにも共同で取り組む。これにはインドのヒット曲のグローバルリミックス制作や、Zee Music CompanyのカタログとEMPIREの世界的アーティストを組み合わせたサンプリング企画が含まれる。アフリカや中東・北アフリカ、東アジア、ラテンアメリカを含む地域での共同マーケティングキャンペーンも展開する計画だ。

EMPIREのCEO兼創設者であるGhaziは「EMPIREの使命は、活気あるローカル音楽エコシステムがグローバル舞台にアクセスできるようにすることだ」と述べている。Zee Music Companyは2014年に設立され、ボリウッドおよび独立系インド音楽で急速に勢力を拡大してきた。この提携は、Zee Music Companyのカタログ消費とブランド認知度を世界中のインド系ディアスポラや新たな国際的オーディエンスの間で高める狙いがある。

EMPIREはこれまでに精力的にグローバル展開を進めている。

  • 2024年10月には韓国のスーパースターG-Dragonを初の東アジアアーティストとして契約した。
  • 今年に入り、カンボジアの音楽企業Baramey Productionと複数年契約を結んだ。
  • 7月には元Spotifyのエディターを迎え、北欧地域に進出した。
  • 2022年にはナイジェリアのラゴスに拠点を置くEMPIRE Africaを立ち上げている。
  • 世界がインド市場を狙う理由 1,440万人の有料ユーザーが示す成長性

    この提携は、インド音楽市場に対する世界的な関心の高まりの中で実現した。近年、多くの主要音楽企業がインド市場への進出を加速させている。

  • 韓国のエンターテイメント大手HYBEは2025年9月にムンバイに5番目のグローバル本社を開設した。
  • Reservoirは昨年、インドの子会社PopIndiaを立ち上げている。
  • Universal Music Indiaは1月にボリウッド制作会社Excel Entertainmentの30%の株式を取得した。
  • Warner Music IndiaもUltra Music Indiaとのグローバル配信提携などで拡大を続けている。同社はDivoの過半数株式を保有し、ライブエンターテイメントプラットフォームSkillBoxにも投資している。
  • EYとインド商工会議所連盟(FICCI)の共同報告によると、インドでは2025年に約400万人の有料音楽ストリーミング新規登録者が加わった。これにより、有料契約者総数は1,440万人に達している。しかし、同年中に音楽をストリーミングした1億7,800万人のうち、有料ユーザーはまだ約8%に過ぎない。この数字は、インド市場が持つ巨大な成長の可能性を明確に示している。

    業界メディアでの反応

    本件は音楽業界の専門メディアでも注目を集めた。この提携がインド市場のさらなる開放とグローバル展開を加速させるとの見方が強い。

    日本のクリエイターは巨大なアジア市場をどう掴むか

    EMPIREとZee Musicの提携は、日本のクリエイターや音楽ビジネス関係者にとって重要な示唆を与える。EMPIREが「活気あるローカル音楽エコシステム」のグローバル展開を使命としている点は特に注目すべきだ。日本の音楽クリエイターは、その独自の文化を強みとして、積極的に海外市場を狙うべきである。

  • D2C戦略の強化: EMPIREがローカルコンテンツのグローバル配信を担うように、日本からもD2Cモデルで直接海外ファンにアプローチする手段は存在する。
  • クロスボーダーコラボの推進: インドのヒット曲のリミックスやサンプリングといったクリエイティブプロジェクトは、ジャンルや国境を越えたコラボレーションの可能性を示す。日本のクリエイターも海外アーティストとの共同制作を積極的に模索するべきだ。
  • アジア市場への注力: インドをはじめとする南アジア市場は、巨大な人口と未開拓の有料ユーザー層を抱えている。特に東アジアだけでなく、より広いアジア圏全体を視野に入れた戦略が求められる。
  • EMPIREはアフリカや中東・北アフリカ、そして東アジアへとそのフットプリントを広げている。グローバル展開の鍵は、ローカルコンテンツの価値を最大限に引き出し、新たな市場で展開する戦略にある。これは日本の音楽業界にとっても、次の成長フェーズを築くためのヒントとなるだろう。


    参考URL:

  • https://www.musicbusinessworldwide.com/empire-strikes-strategic-partnership-with-bollywood-powerhouse-zee-music-to-expand-indian-musics-footprint-worldwide/

  • PR ココナラ
    PR Narasu

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