NexToneでの楽曲登録や著作権管理は、クリエイターの収益に直結する重要な手続きである。しかし、申請不備や確認不足によりトラブルになるケースが少なくない。本記事では、NexToneでの著作権管理手続きにおける注意点と解決策を解説する。円滑な収益分配を実現するための実用的な情報を提供する。
結論:何をすべきか / 何を選ぶか
NexToneへの著作権管理委託と作品届出は、手順と期日を正確に把握して進めるべきである。特に個人は事前審査があるため、計画的な手続きが重要だ。作品情報は確定させてから提出する。届出後の作品名や著作者情報の変更は原則受け付けられない。登録後の分配トラブルを防ぐためには、最低支払額や口座情報の管理も怠らないことである。不明な点は速やかにNexToneへ問い合わせるのが解決策となる。
公式ドキュメントが定める基本ルール
NexToneは「著作権等管理事業法」に基づき2000年以降に設立された民間著作権管理事業者である。音楽著作権の管理業務を行う。(出典)
管理委託契約の締結期間は、法人で申込書類到着後7〜10営業日、個人では事前審査を含め15〜20営業日を要する。契約締結前に要件確認が必要だ。(出典)
契約が締結されても、作品は作品届を提出するまで管理されない。NexToneに管理を委託する作品は「PlayN」から必ず届け出る必要がある。(出典)
申し込みや管理委託契約に関する手続き費用や年会費は不要だ。著作権使用料の分配時に、利用区分ごとの管理手数料が分配額から徴収される。(出典)
NexToneが管理するのは、作詞者・作曲者などの著作権だ。アーティスト(実演家)やレコード製作者が持つ権利は別途許諾が必要である。(出典)
実務上のチェックリスト/手順
– 法人: 申込書類を準備し、提出する。
– 個人: まず事前審査手続きを行い、その後申込書類を提出する。
– 書類に不備がないか、時間をかけて確認することが重要だ。
– 管理委託契約締結後、速やかにPlayN(クリアランスシステム)で作品届を行う。
– 「詞」と「曲(メロディー)」が完成し、作詞者と作曲者が確定した時点で届出を行う。
– 作品名や著作者情報など、作品に関する情報は確定させてから届出を行う。届出後の変更は原則できない。
– 分配日は年4回(3月15日、6月15日、9月15日、12月15日)である。15日が土日祝の場合は翌営業日となる。
– PlayNで著作物使用料分配明細書をダウンロードし、内容を定期的に確認する。
– 分配が行われないケース(最低支払額3,000円未満、口座情報不備など)に注意し、該当しないか確認する。
ハマりどころと回避策
– 回避策:契約締結後、必ずPlayNから作品届を提出する。この届出が完了しないと作品管理は開始されない。
– 回避策:作品名や著作者名などの作品情報は、届出前に完全に確定させる。情報が不確定な状態での届出は避けるべきだ。
– 回避策:以下3点を確認する。
– 作品届出からの期間が十分か。
– 著作権使用料発生額が最低支払額3,000円に達しているか。
– 口座情報に変更があった場合、変更手続きが完了しているか。
– いずれにも該当しない場合は、NexToneの問い合わせフォームより「著作権使用料の分配について」を選択し、速やかに問い合わせる。
– 回避策:NexToneに作品届を提出した作品を、著作権者自身が利用する場合も、NexToneへ使用料の支払いが必要となる。利用前に手続きが必要か確認することが重要だ。
日本のクリエイター視点の補足
JASRACは、DIYクリエイターを支援するため、楽曲情報管理システム「KENDRIX」を開発した。これはブロックチェーン技術を活用し、音源ファイルのハッシュ値やタイムスタンプを登録できる。これにより、制作物の存在証明が可能となる。(出典)
KENDRIXは、自身の楽曲の無断利用やなりすまし公開への抑止力となることが期待されている。既存の著作権管理システムの利用が複雑・煩雑という課題解決を目指す。(出典)
また、JASRACの信託契約者(法人)がNexToneに管理委託する場合、NexToneへの管理委託区分を除いた範囲についてJASRACとの契約がない場合は、JASRACへの手続きが必要となる。詳細はJASRACに問い合わせるべきである。
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