インド音楽市場が今、熱い視線を集めている。世界的音楽著作権管理会社Primary Wave Musicは、その成長に$1億以上を投資する。Times Musicとのジョイントベンチャーを通じて、彼らはインドの「黄金時代」の音楽カタログを手に入れた。この動きから、日本のクリエイターが「稼ぐ」ヒントを探る。
インドの音楽カタログに$1億投資が動く
インドの音楽市場で活発な動きが見られる。The Times Group傘下のTimes Musicは、パンジャブ音楽レーベルのCatrack Entertainmentを買収した。Catrack Entertainmentは1990年設立の老舗だ。パンジャブ音楽の「黄金時代」を代表するBabbu Maanなどのベテランアーティストの楽曲を多数保有している。
この買収は、Times MusicがPrimary Wave Musicと結んだ1億ドル規模のジョイントベンチャーによる3件目の案件である。Primary Wave Musicは、音楽カタログの取得と管理を専門とする米国の有力企業だ。これまでの買収としては、タミル語精神音楽のSymphony Recording Co.とカンナダ語音楽のARC Musicqがある。両社もインドの歴史ある音楽レーベルである。
地域の「黄金時代」が世界の投資を呼ぶ
Primary Wave Musicが1億ドル以上を投じたジョイントベンチャーは、インド市場でのカタログ買収を加速させる目的を持つ。同時に、Times Musicが保有する音楽レパートリーのグローバル展開を狙う。彼らはCatrackのカタログを「文化的な宝」であり、「世代と文化を超越するユニークで象徴的な音楽IP」だと評価している。
特にパンジャブ音楽のカタログは、最近のM&Aで頻繁にターゲットになっている。Times Musicは、すでにパンジャブ音楽の主要レーベルであるSpeed Recordsと独占的なグローバル配信パートナーシップを結んでいる。インド市場では、他の巨大プレイヤーも参入を進める。Universal Music IndiaはBollywoodのExcel Entertainmentの30%株式を取得した(同社の評価額は約2.67億ドル)。HYBEは2025年9月にムンバイに5番目のグローバル本社を開設した。また、ReservoirはPopIndiaを設立するなど、世界的な音楽企業がインド市場に大きな関心を寄せている状況だ。
日本のクリエイターへの示唆
Primary Wave Musicがインドの老舗カタログに積極投資する背景には、地域に根ざした「黄金時代」の音楽IPに計り知れない価値を見出す戦略がある。これは日本のクリエイターにとって、自身の音楽資産を再評価する良い機会だ。D2CやDSPでの新規リリースだけでなく、過去の作品、あるいは地域色の強いジャンルの作品がグローバルな投資の対象となる可能性を示唆している。
自身の音楽カタログを「資産」として捉え、その価値を最大化する方法を考えるべきだ。例えば、共同事業を組むパートナーを探すことや、海外展開を見据えた戦略的なリリースプランが有効になる。地域に埋もれた良質な音楽は、適切な戦略と投資があれば、世界中で「稼ぐ」力を持つと理解できるだろう。
参考URL:
- https://www.musicbusinessworldwide.com/indias-times-music-buys-punjabi-record-label-catrack-entertainment-in-third-acquisition-since-striking-100m-jv-with-primary-wave/





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