音楽を配信していると、「どのプラットフォームで聴かれた方が得か」という疑問が出てくる。
SpotifyとApple Musicは世界2大音楽ストリーミングサービスだが、ミュージシャンへの支払い方法はかなり違う。
数字で比較してみたい。
1再生あたりの支払い額
公表されている数字と業界調査をもとにすると、おおよその目安はこうだ。

Apple MusicはSpotifyの約2倍の水準で支払っていることが多い。
100万再生された場合、Spotifyで約3〜5万円、Apple Musicで約7〜10万円という計算になる。
ただしこれは「1再生あたり」の話で、リスナー数はSpotifyが圧倒的に多い。
Spotifyの月間アクティブユーザーは約6億人、Apple Musicは約1億人。
再生数を稼ぎやすいのはSpotifyだ。
なぜApple Musicの方が高いのか
仕組みの違いが理由だ。
Apple Musicはすべてのユーザーが月額料金を払う完全有料サービスで、その収益を再生数に応じて分配する。
Spotifyには無料プラン(広告あり)があり、無料ユーザーの再生からの収益は有料ユーザーより低い。
全体の約半数が無料ユーザーとされており、その分ロイヤリティ単価が下がる構造になっている。
どちらに配信すべきか
答えはシンプルで、両方に配信するだ。
DistroKidやTuneCore Japanなどの代行サービスを使えば、どちらにも同時に配信できる。
排他的な理由がない限り、どちらか一方に絞るメリットはない。
ただし戦略として考えるなら:
– コアファン向けの音楽(ニッチなジャンル)はApple Musicのロイヤリティが効きやすい
– 広くリーチを広げたいならSpotifyのプレイリスト戦略が有効
日本のミュージシャンへの示唆
日本ではSpotifyの認知度が高く、リスナーも多い。
ただApple Musicのユーザーは課金率が高く、熱量が高めのリスナーが多い傾向がある。
1再生あたりの収益差を知ったうえで、どのプラットフォームでどう露出を増やすかを考える。
それが配信時代の音楽家に必要な視点かもしれない。
元ネタ: https://www.musicbusinessworldwide.com
調査日: 2026-03-28

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