音楽業界のロイヤリティ収集は複雑だ。多くのアーティストが、本来受け取るべき収益を取りこぼしている。そんな課題に挑むのが、新たに500万ドルを調達したNotes.fmである。このプラットフォームは、アーティストが自身のロイヤリティをすべて回収できるよう支援する。
Notes.fmが500万ドルを調達した
ロイヤリティ収集プラットフォームのNotes.fmが、500万ドルの資金調達を発表した。この資金は、プラットフォームの継続的な開発とグローバル展開のためのマーケティング活動に充てる。出資者の顔ぶれは豪華である。
アーティストのザック・ブライアン、ベニー・ブランコ、タイニー、ブレイク・スラットキンが名を連ねる。WMEグループのエグゼクティブチェアマンであるアリ・エマニュエルなど、音楽業界の主要人物も参加した。Notes.fmの共同創業者であるティム・ラックロウは、以前インディーズアーティスト向けサービスプラットフォームであるStemを共同創業した実績を持つ。
Notes.fmは何が新しいのか
音楽業界では、毎年10億ドル以上のロイヤリティがアーティストに請求されずに残されている。現在の音楽金融システムが断片化され、複雑すぎるためだ。Notes.fmは、この課題を解決するために誕生した。
Notes.fmは、リリース、クレジット、そしてロイヤリティ収集のプロセスを一つのプラットフォームに統合する。ストリーミングサービス、著作権管理団体、The Mechanical Licensing Collective (The MLC)やSoundExchangeを含む登録機関をレビューする。そして、未回収のロイヤリティを特定し、登録上の問題を修正して、支払いを請求する。Notes.fmは、収集したロイヤリティから手数料を取らない。その代わりに、月額5ドルのサブスクリプションでサービスを提供するビジネスモデルだ。
これまでに、Notes.fmはジェイムス・ブレイクやザック・ブライアンを含む400以上のアーティストのカタログをレビューした。その結果、500億以上のストリームをカバーする楽曲から、1,000万ドルを超える未請求ロイヤリティを発見している。
日本のクリエイターへの示唆
Notes.fmの動きは、日本のクリエイターにも大きな示唆を与える。日本の音楽業界でも、ロイヤリティの取りこぼしは深刻な問題だ。著作権管理団体や配信サービスをまたぐことで、多くのアーティストが自身の収益を完全に把握できていない。
Notes.fmのようなプラットフォームは、アーティストが自身のデジタル資産を管理し、最大限の収益を得るためのツールとなる。D2C(Direct-to-Consumer)で活動するクリエイターにとって、自身の楽曲がどこでどのように収益を上げているかを透明化できるのは非常に重要である。未回収のロイヤリティを回収するだけでなく、データに基づいて戦略を立てるきっかけにもなる。日本のクリエイターは、自身のロイヤリティが正しく支払われているかを確認する習慣を身につけるべきである。
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