JASRACが定める音楽試聴の利用規約と著作権2026

音楽クリエイターにとって、制作したコンテンツの著作権や利用規約の理解は必須である。特にWeb上での音楽利用では、JASRACが定める規定を把握しておく必要がある。本記事では、JASRACが定める音楽コンテンツの「試聴」に関する使用料免除の条件と手続きについて解説する。これにより、自身の作品をプロモーションする際の著作権上の注意点が明確になる。

目次

結論:何をすべきか / 何を選ぶか

音楽コンテンツのプロモーション目的での「試聴」は、JASRAC所定の手続きを行うことで使用料免除の対象となる場合がある。この免除は、一定の対象と形態の条件を全て満たす試聴に適用される。免除対象外の場合は、J-TAKTを通じた許諾手続きが必要である。自身の活動に合わせた適切なルールを適用する。

公式ドキュメントが定める基本ルール

JASRACは、レコード製作者やアーティストなどが楽曲・楽譜の販売促進のためにJASRAC管理楽曲の試聴を行う場合、事前に所定の手続きを行うことで使用料を免除している(出典)。

使用料免除の対象となる試聴は、次の対象と形態の条件をそれぞれ満たすものだ。

  • 対象(以下のいずれかに該当)
  • – 有料の音楽配信や有料の楽譜配信で、ダウンロードする画面と同じ画面で行うもの。

    – 市販のCD・レコード(輸入盤・中古盤を除く)等の販売事業者が自社ウェブサイトで行うもの。

    – レコード製作者、アーティスト等が自分の作品について自らのウェブサイトで行うもの。

  • 形態(以下の全てに該当)
  • – 音楽、音声データやCD、楽譜データの販売促進を目的として行われるもの。

    – 情報料、広告料等の収入を得ない配信であるもの。

    – 音楽、音声データの場合、再生時間が45秒以内のストリーム形式によるもの。

    – 歌詞や楽譜データの場合、可視的利用の許諾を受けているサイトであり、サンプルデータとして表示されている部分の30%以上がマスク(非表示化)されているもの。

    実務上のチェックリスト/手順

    JASRAC管理楽曲の試聴において使用料免除を受けるための手続きは以下の通りだ。

  • ステップ1:申込書類の作成・提出
  • 使用料免除に該当する試聴のみの利用の場合、「許諾申込書(試聴のみ)」に必要事項を入力する。その後、メールフォームからファイルを添付して提出する(許諾申込書はこちら)。

  • ステップ2:許諾マークの掲載
  • 手続き完了後、JASRACから許諾マークがメールで送られてくる。この許諾マークを該当のWebサイトに掲載する。

    使用料免除に該当しない試聴を行う場合は、J-TAKT(オンラインライセンス窓口)からの許諾手続きが必要となる。

    ハマりどころと回避策

    JASRACの試聴規定では、以下の行為は使用料免除の対象外となるため注意が必要だ。

  • 他のサイトでの音楽配信を宣伝するために45秒以内で音楽を聴かせる行為。
  • 自社で取り扱っている商品以外の曲をサンプルとして聴かせる行為。
  • ホームページのBGMとして45秒以内のデータを聴かせる行為。
  • 45秒以内のデータをつなぎあわせて1つのコンテンツとして聴かせる行為。
  • 目覚まし時計やおもちゃなどに内蔵された楽曲を聴かせる行為。
  • 楽譜集など冊子の販売業者が可視的利用の許諾を受けずに歌詞や楽譜のサンプルを表示する行為。
  • 個人やグループが収入を得ずに行う配信(非商用配信)であるもの。
  • これらの行為は免除対象外であり、別途許諾手続きや使用料の支払いが必要となる可能性が高い。

    日本のクリエイター視点の補足

    日本の音楽クリエイターがJASRAC管理楽曲をWeb上で利用する場合、その目的や形態によって適用されるルールが異なる。特に「試聴」という行為は、プロモーションの一環として広く行われるため、上記の使用料免除条件を正確に理解しておくことが重要である。これにより、予期せぬ著作権侵害を避け、円滑な音楽活動を継続できる。JASRACは日本の主要な著作権管理団体であり、その規定は国内の音楽業界における標準的な運用基準を示すものだ。


    参考URL:

  • https://www.jasrac.or.jp/users/internet/trial
  • https://splice.com/privacy-policy/japan

  • PR ココナラ
    PR Narasu

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